夜、眠ろうとしてもなかなか眠れず、時間が経つにつれて焦りが募り、時計を見るたびに不安が襲ってくることがあります。ベッドに入ってから2時間も3時間も眠れないという人も少なくありません。また、朝まで眠れないと覚悟してベッドに入る人も少なくありません。

ベッドに入る前は確かに眠たかったはずなのに、目を閉じた瞬間から思考が冴えてしまい、なかなか眠れないことがあります。コーヒーやお茶を避けているにも関わらず、十分な睡眠に必要な栄養が不足している可能性が考えられます。

睡眠は私たちにとって重要な休息の時間ですが、眠っている間も呼吸をし、心臓も拍動を続けています。実際、眠っている間に特定の臓器が活発に機能することもあります。それぞれの臓器が正常に機能するためには、起きている間に適切な栄養素とエネルギーを摂取することが欠かせません。

それでは、良い睡眠を得るためにどのような栄養素や食事が必要なのでしょうか。

睡眠に不可欠な栄養素として、すべての細胞の基本となるたんぱく質と、エネルギー源となる炭水化物が挙げられます。

また、第二の脳とも言われる腸の状態も睡眠に深く関与しています。腸内環境を整えるためには、発酵食品を積極的に摂取することが推奨されていますが、それ以上に重要なのは充分な食物繊維を摂取することです。腸内の善玉菌は食物繊維を好みますので、食物繊維が不足すると善玉菌の数が減少しやすくなります。発酵食品を強制する必要はありませんが、野菜や果物(皮を含む)からの食物繊維摂取が腸内の善玉菌の増殖に役立ちます。

食事内容によっては睡眠に悪影響を及ぼすことがあります。コンビニの食事は美味しいだけでなく、時間がないときには非常に便利ですが、十分なたんぱく質や食物繊維を含んでいないことが多いです。また、化学物質などの食品添加物が含まれており、腸内環境を悪化させる可能性があります。腸内環境の悪化はポジティブな気分に影響を与え、精神的な不安を引き起こし、睡眠の質を低下させる悪循環につながることがあります。

これらの点を踏まえると、私たちの健康と睡眠の質は密接に関連しており、どちらか一方だけが良好であれば十分ではありません。年齢を重ねるにつれて、食事や睡眠の量は減少する傾向がありますが、質の高い食事と質の良い睡眠を意識することで健康をサポートすることができます。

日常的に眠りにつくまでに時間がかかる方や、夜中に何度も目が覚める方は、適切なたんぱく質、食物繊維、そして適度な炭水化物を摂取しているかどうかを意識してみてください。即効性があるわけではありませんが、数日後には何らかの変化を実感できるかもしれません。

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